僕は、波待ちしている時間が、実はすごく好きだ。
何かをするでもなく、ただ海に浮かんで、空を見上げたり、海の匂いを感じたり。
それだけの時間が、なんとも言えず心地いい。
日本にいたときは、こういう時間を“無駄”だと思ってた気がする。
次の予定に遅れないように、スマホの通知をチェックして、SNSやテレビのトレンドを追って、何をする訳でもないに、何かしてないといけない気がしてた。
でもニュージーランドに来て思う。
たとえばお店はは夕方には閉まるし、日曜は店はお休み。
役所も「のんびり」で、道を歩いてる人たちもなんだか穏やか。
最初は「不便だなあ」って思ったけど、今はむしろその“ゆるさ”が心地いい。
「波がないから、今日はサーフィンやめて昼寝かゴルフでもしよう」
そんな選択ができる日常って、すごく贅沢だ。
便利なものがあふれている日本は、たしかに快適。
でもその分、「ちゃんとしなきゃ」「急がなきゃ」「すぐに返さなきゃ」っていう
目に見えないプレッシャーに、ずっと追いかけられていた気がする。
こっちでは、少し不便でも「まあいいか」が日常にある。
完璧じゃなくていい。遅れてもいい。失敗しても、笑って済ませられる。
みんな、“そもそも人間てそういう生き物“って感覚で生きている気がする。
そんな空気の中で暮らしていると、自分の呼吸までゆっくりになる。
豊かさってなんだろう?
モノがあることじゃなくて、
“何もしない時間”を楽しめる余裕のことかもしれない。
サーフィンも、ものづくりも、きっと同じ。
波に合わせるように、自然体で生きる。
BeStokeは、そういう思いを少しでも形にして届けたいです。